日常かはわからんが。

ITmediaは僕の愛読書だ。楽しい記事、興味深い記事、ちょっとおバカな記事、ためになる記事。どれもこれも好きだ。今日読んだ二つの記事も大好きだ。あらかじめ断っておく。
さて、その二つ。
サイバーホームレス」が映し出す日本社会の変化
「自作PCに未来はない」
あぁ、どちらかというと読んだ俺が五月病になりそうな記事だな。どっちもみみを塞げない現実。そこにある暗い話だ。
俺はというと実家住まいのシングル30代、ゴールデンウィークに新しいマシンを組みましたと、給料も安いですと。自慢じゃないが、正社員だが自給に換算すると1000円を切る給料だ。将来に展望があるかといえば、無く。結婚なんて誰がするんだろう? とまで思うほど色恋とは無縁。ってか、現実に恋愛なんてこの年にしてこの給料じゃ厳しい。だから、PCでも自作して自分の時間を楽しむしかないのだろう。同じ月2万円を12ヶ月貢ぐなら2年は使えるPCのほうがいい。女はその5倍貢いでも1月で離れていくことがある。人のことは人にしかわからん。すくない給料で、自分の幸せを考えるなら短期間でも満たされていたほうがいい。それが続くだけ続けば、もしかしたら幸せになれるかもしれない。そんなはかなく淡い希望とごまかしで生きている自分に嫌気がさす。
本当は寂しいし、お金だってほしいのよ。だから、一生懸命自分の評価をあげて会社に売り上げを差し出している。俺の会社の俺の身の回りにいる人はいい人たちばかりだからきっとそのうち給料を上げてくれるに違いないと信じてがんばっているのさね。
ま、ネッカ難民の記事に「終身雇用制度を襲った不況の副産物」とある。ま、副産物というか実際に僕ら苦労人を世間の下方に押し下げているのは終身雇用の形骸だろうな。能力vs給金はなかなか一致をみない。実際俺も勤続年数数年おきに査定があって基本給がほんのすこしスズメの涙程度あがることだけは約束されている。がしかし、能力で昇給する可能性については確約されていない。だから、がんばるしかないが、あまりに酷ければ他を当たりなおすしかなくなる。
まぁ、終身雇用がらみで言えば今年雇われた新卒だっていつまで持つかわからない。どれだけ、脅し、すかし、甘やかし、教育しても、会社に未来を見出せなければすぐにやめてしまうだろうし、能力をもったものに周囲に歩調を合わせた給料しか渡せなければいずれヘッドハントされるだろう。第一、今の若者は物事を天性の勘のようなもので判断する。会社のしていることのうち、うわべだけの話なんてすぐに見透かされていると思ってしかるべき。
ま、昔と同じく平和に管理できる会社があれば理想だと、そんな幻想がこういう現実を生んでいるんだろう。人はその素性や生い立ちの境遇ではなくその能力にこそ対価が支払われるべきだ。それがまだ社会に理解されていないから若い力をいかせていないのだと思う。若者は自分の思い通りに染められるキャンバスではなく、何かを秘めた岩のようなものである。せめて崖から突き落とさないでくれ。僕らのように川底で何年も這いずり回るような人間をこれ以上つくらんでくれ。
いいたいことがよくわからなくなってしまった。今日はプチ5月病にちがいない。